仕切りボックス¥108

3日坊主からの脱却を目標に。また、考えや情報をまとめる能力を培うようにBlog。

期間工という選択

ネット上で「期間工」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。

 

期間工という言葉が使われる時、自動車工場への勤務を指すのが一番多いケースだと思います。他にも、「季節工」「臨時工」などとも呼ばれています。工場の中を見る機会というのはあまりないと思いますが、実はけっこうな数の人が期間工として働いています(まあ、主に男性ですが)。

 

私自身も某H自動車会社で働いていたことがありました。そこで、少しでも興味のある人がいたら参考になるかと思い、期間工について簡単にメリット・デメリットを残しておこうと思います。

 

<メリット>

・福利厚生が整っている。

・給与は結構良い

・頭をあまり使わず、特別な能力はいらない。

・時間管理はしっかりしている。

・有給を取れる。

 

こういったことがメリットとしては挙げられます。私のいたH自動車では、これに加えて

・作業着2着支給+洗濯もやってくれる

・寮費が無料

・送迎バスが出ている

・勤務中の食事代が無料+食費13000円支給

といったものもありました。

福利厚生は本当にしっかりしています。そもそも期間工派遣社員とは異なり、会社に直接採用される雇用形態を指します。そのため、会社の福利厚生を完全にではありませんが、正社員に近いくらいに保障されています(一部では全然ないところもあるそうですが)。

そして給与ですが、手取りで月に平均してだいたい20万円は確実に稼げます。残業や休日出勤をすれば手取りで35万円いくところもあります。これに加えて、満了金や無欠勤手当などが支給されます。これも加えるとかなりの額を稼ぐことができます。

 

次にデメリットです。

 

<デメリット>

・二交代制

・配属先によって負担がだいぶ変わる

・日光不足

・単調労働。特に技術や知識はつかないためキャリアアップにはならない

・カレンダーが独特

 

一番のデメリットは「二交代制」でしょう。全部がそうではありませんが、多くの人は交代制で働いています。これが実はキツイ!前の週に夜の12時くらいまで働いて、次の週の6時30分から働くというのを繰り返しました。自分の場合、けっこう髪の毛が抜けてしまった……。そして、ずっと工場内にいるので日光に全然当たりません。なので、休みの日はなるべく外で太陽を浴びに行っていました。

そして、作業に関してですが、かなり配属先によって変わります。私は組み立てにいたので、かなり体を使いました。どのくらい体を使ったかというと、半年で握力が10以上あがり、服のサイズをMからLへと変えるくらいです。キツかった……。なので、当然すぐにやめる人も出てきます。逆に、全然力もいらず、楽な部署もあるそうです。それでも給料は変わらないのが、正直腹が立ちますけどね……。

そして、キャリアを考えるとあまりいいことはないと思います。基本的に、「誰でもできる」「代わりの効く」仕事を、期間工を通じてやってもらっている形になります。言い換えれば、あまり責任を持たなくてもいいとも言えますが……。

 

簡単にメリット・デメリットを書いてみました。ただ、何もしないでいるよりは間違いなく期間工をやった方がいいと思います。また、ワーキングプアの人なんかにも、期間工を勧めたいと思います。最近ではかなり期間工の実態を書いているブログも多いので、そちらも参考にするのをおすすめします。

H自動車は自分的には社員も結構しっかりしていて、おススメです。(というか、他を知らないというのは秘密だ)